エチオピアの未発達で広大な土地に、一見弱く小さな建物の集合体を少しずつ成長させていくプロセス、それがこの保育園の提案である。
これらの建物は、単純で安価な工法による屋根を連結することによって等方的に無限に成長する、有機的な構造体の集まりであり、敷地の大きさや形状に応じて成長することができる柔軟なシステムである。
この施設は単に保育園として機能するだけでなく、子どもたちや地域社会全体の発展にも寄与するものであり、やがてこの建物の成長は地域社会の成長の象徴ともなるだろう。
和田誠建築設計事務所と協働